横顔PICASSO

SRA(Side effect resampling Algorithm)は、線図形において特徴点ではない部分を削除するための技法である。この方法は、注目点が削除された場合、隣接した2つの点に与える影響を評価量として再標本を行うものである。また、点を一括して削除するため、スケールを固定した再標本化アルゴリズムの一つであるといえる。以下に SRAによる特徴点抽出法を説明する。

標本点数をN 、再標本点数M とし、順序付けられているエッジ点集合をP(N)={Pi|i=1,2,3,...,N}とする。ただし、この集合が閉曲線となるようにPN+jPj (j=1,2,3...) として扱う。

  1. Pi-2Piを仮想的に結んだ線分とPiとの距離を求め、それをdist1iとする。同様に、 PiPi+2を仮想的に結んだ線分とPi+1との距離をdist2iとする。
  2. Pi-2Pi+1を仮想的に結んだ線分とPiとの距離をもとめ、それをdist1'iとする。同様に、 PiPi+2を仮想的に結んだ線分とPi+1との距離をdist2'iとする。

| dist1I - dist1'i |-| dist2I - dist2'i |を全ての標本点Pi(i=1,2,3...)について求め、値の小さなものからN-M個を一括して削除し、P ( M )を求める。

DRAでは注目点と、その両隣の点の合計3点のみから注目点の重要さを判断していたのに対し、SRAでは注目点の周りの5点の情報を用いて重要さを判断する事ができるという特徴がある。そのため、スケールを固定した場合の利点である、処理時間が速いという特徴を持ちながらも、SFiRAよりも図形の細かい凹凸部分の影響を受け難いと考えられる。