地球型の惑星であるカペラ系第二惑星に派遣した調査隊はすでに三度。その全てが原因不明の事故により連絡を絶っている。今回、四度目の派遣に参加したスズキの目に映ったその惑星の地表は、一面緑の草原によって埋め尽くされていた。この惑星は人類の移民及び開発には理想的な星であるはずだった。そう、隊員達がこの風景の不自然さに気づくまでの間は…。
いわゆるSF推理サスペンスものではありますが、開発の名の下に自然破壊を平気で行う人間への激しい怒りがこめられた作品です。なお、この作品は、『田中芳樹読本』にも収録されています。
●(雑)いつの日か、ふたたび(初出『幻影城』(1978年3月))
●(雑)流星航路 (初出『幻影城』(1978年5月))
●(雑)懸賞金稼ぎ (初出『幻影城』(1978年8月))
●(雑)黄昏都市 (初出『幻影城』(1978年9月))
●(雑)白い断頭台 (初出『幻影城』(1978年9月))
●(雑)品種改良 (初出『幻影城』(1978年9月))
●(雑)深紅の寒流 (初出『幻影上』(1979年1月))