[14]『夢幻都市』

(徳間ノベルズ・1988)<文庫>

"そこそこ売れてる作家"相馬邦生は、友人の代役として講演を引き受けることになった。亡くなった妻に変わって家事を引受ている娘の葉月を連れ、邦生は講演場所である日本最大のリゾート都市「ウラル」を訪れる。

その夜、お昼ねをしたのが祟ってか眠れなくなってしまった葉月は、一人宿泊中のタワー内の散歩に出かける。30分ほど時間と体力を消費し、部屋に戻りかけた彼女は、黒く大きな固まりが目の前を通過し、素早く壁の中に消えるの目撃した。

環境破壊・自然破壊といったテーマをホラータッチで仕上げた作品です。 また、主人公の相馬邦生は田中芳樹自身がモデルであり、氏の普段の生活をこの作品を通じて垣間見ることも出来ます。


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