人間を超越した不思議な力を持つ「始」「続」「終」「余」の竜堂家四兄弟は、ある日を境に何者かに付け狙われるようになる。また時を同じくして、末っ子である余が、治ったかにみえていた夢遊病を再発させるようになった。どうやら、亡くなった祖父が語った覚醒が近づきつつあるらしい。竜堂兄弟を追い詰めようとする謎の権力者の目的は？、竜堂兄弟に隠された秘密とは？。

　巨大建造物の破壊シーンや、始が弟達に聞かせる形で語られる歴史講釈、また兄弟による掛け合いがこの作品の大きな魅力でしょう。全１２巻(?)完結予定で、文庫版も割と早いペースで刊行されています。また文庫版には、文庫用の座談会や作者とゲストの対談などのオマケが多く、こちらの方がお進めだと思います。