[10]『カルパチア綺想曲』
(カッパノベルズ・1994年)
「血わき肉おどり鳥肌たつ」がモットーのロンドン絵入新聞社。ジョーこと、ジョセフィン・アッテンボローはこの新聞社で働く半人前の記者である。先輩記者のアランと共に連続殺人犯「ハンマー大王」との接触を試みたジョーは、その場でこの世で最も会いたくなかった人物と出会ってしまう。もと自由党下院議員ジェラード・アッテンボロー、彼女の実の父親である。心暖まる再会の後、偶然にもジェラードを頼ってきた青年の「ヴルム伯を救って欲しい」との会話を聞いたジョー達は、独立運動の巨頭であるヴルム伯の生命と独占手記とのために、幽閉先のカルパチア山中へと向かうのだった。
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